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【薬剤性腸炎=出血性腸炎】

  • 株式会社 SALES AGENCY
  • 2023年11月30日
  • 読了時間: 1分

これは、読んで字の如し、薬によって起こる腸炎ですね。別名、出血性腸炎と言われるように、症状としては、下血〔血便〕です。出血は実に派手なのですが、腹痛を伴わないことが多いのが特徴です。これが、虚血性腸炎と異なる点ですね。

経験的には、なぜか、左の大腸がやられることが多いのです。原因となる薬は、抗生物質、とくにペニシリン系が多いといわれますが、経験的にはいろいろな抗生物質で起こりますね。よくあるケースは、風邪を引いて、必要もないのに抗生物質を処方されて、3,4日後に、驚くほどの下血(血便)がでて、別の病院に駆け込んでくるというやつです。臨床経過がわかっていれば、大体は想像が付きますが、患者さん本人もあわてていて、数日前の風邪のことなんて忘れていることが多いのですね。

診断をつけるためには、大腸内視鏡検査が必須で、大腸内視鏡で見れば、経験がある医者なら、一目で診断が付きます。当然のこと、検査ができるというだけの経験がない医者だと、診断はつきませんね。患者と一緒に大騒ぎをしますね。

患者が騒ぐのはよくわかります。でも、医者まで騒ぐのでは、困ったものです。この手の空騒ぎでよく困らせられますよ。


   【the web 大腸・肛門・骨盤底疾患スペシャル】

 
 
 

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