【骨盤炎 ダグラス窩膿瘍】
- 株式会社 SALES AGENCY
- 2023年11月30日
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骨盤炎、ダグラス窩膿瘍、これらの疾患は女性に多い疾患です。 もちろん、ダグラス窩と呼ばれる場所は、子宮と直腸で挟まれる腹腔の一番下の場所ですから、ダグラス窩というものはそもそも女性にしかないのですね。しかし、そんな用語主義的なこと抜きにして、骨盤腔の炎症は、圧倒的に女性に多いのです。
なぜかというと、それは、女性のおなかの中は、卵管を通じて、体の中とつながっているからですね。ですから、女性の下腹部は、炎症性疾患の格好の餌食なのです。
明らかな卵管炎などがあるときは、婦人科が扱うのですが、骨盤炎やダグラス窩膿瘍にまで発展すると、外科や大腸外科が扱うことも多くなります。(その理由のひとつは、卵管炎が原因ではなかった場合、婦人科では扱えなくなるので、原因が確定しない早い時機に、そういう患者さんは、外科に押し付けられることが多いのですね。治療は、抗生物質による治療であったり手術的に膿を取り除いたりということをします。)
意外に、淋菌やクラミジアによることが多いのですね。これらは、性病の一種です。外科に来てしまうと、これらの疾患を、虫垂炎として手術されてしまうこともあるので、婦人科疾患にも通じた、経験ある外科医の診察と治療が必要なのです。 【the web 大腸・肛門・骨盤底疾患スペシャル】
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